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プランニングプロデューサー/次屋 妙子さん

次屋 妙子さん
「女性プロデューサーが仕掛ける
女性のためのパーソナルブランディング 」
Profile

次屋 妙子さん/プランニングプロデューサー
35歳・専業主婦でイベントスクールに入学。首席で卒業後、「夢をかなえる大人の学校—サクセスウーマン講座」を企画。女性のパーソナルブランディングを行う「百花」では、写真家として撮影に携わる他、輝く女性の姿を追ったドキュメンタリーを手がけ、映像分野にも進出。講演活動も行い、多くの女性たちから支持を得ている。
http://www.hyakka-web.com


プロデューサーの仕事

 私は、誰かに必要とされたり、要望されたり、期待されたり、感謝されることが人生で一番大切なことだと思っています。

 それこそが代役の利かない、究極の「その人らしさ」なのではないでしょうか。そんな女性たちのパーソナルブランディングを応援するために、「百花」というオリジナルブランドを立ち上げました。百花とは文字通り、「百花繚乱」の百花。それぞれの女性が、それぞれの場所で、その人にしか咲かせられない花を思う存分に咲かせてほしい。そんな願いを込めて立ち上げたブランドです。

 本業は“企画屋”ですが、プロジェクトごとに肩書を着替え、さまざまな分野のプロフェッショナルたちとチームを組み、才能と才能を掛け算しながら、女性たちのパーソナルブランディングをプロデュースしています。

 たとえばポートレート撮影、パーソナルCM、ドキュメンタリー制作、webデザインなど、一人ひとりの個性をオーダーメードでデザインしていくわけですが、それはまるでその人にピッタリなサイズの「ガラスの靴」を見つけて差し上げるようなもの。想像以上に大変な仕事ではありますが、無冠の女性たちが次々と自信を取り戻し、「自分の舞台」でイキイキと活躍されていく姿を見ると、まさにプロデューサー冥利に尽きます。

夢への挑戦に手遅れはない

トークショー風景
トークショー風景

 昨年思うところがあって、メインの柱であるサクセスウーマン講座を1年間お休みしていました。3・11以降、いまだかつてない無力感と喪失感に襲われ、物書きの端くれとして、またプロの企画屋として、何一つ仕事が手につかなくなってしまったのです。何よりイベントプロデューサーとして、あまりにも無力で非力な自分に打ちのめされ、打ちひしがれ、毎日泣いてばかりいました。しかし昨年5月20日、意を決して被災地へ―。
 
 まだまだ余震が続く中、カメラを携え、生々しい現場を撮影するために被災地へ取材に行かせていただきました。そして、あの数日間が私の人生観を大きく変えたのです。

 今まで10年近く女性を元気にするイベントを手がけてきたはずなのに、何を逡巡していたのだろう?こういう有事にこそ、人々の心をノックするような良質なトークイベントが必要なのではないだろうか。「この時」に底力を発揮せずして、いつ何のためのイベントだというのだろう。今までの経験値やスキルは、この時に遭わんがためだったのではないだろうか―。そんなことにあらためて気づかせてもらうことができました。

 2004年にスタートしたサクセスウーマン講座は、この4月で通算18回目を迎えることができました。“夢への挑戦に手遅れはない”をテーマに、さまざまな分野で活躍している女性スペシャリストをゲストに迎え、彼女たちの個性豊かなライフスタイルや、夢を叶えるまでのプロセス、ルールなどをインタビューさせていただくトークショーです。ちなみに、サクセスウーマン講座の「サクセス」とは、単なる「成功者」という意味ではありません。私の中では、「現在進行形の女性」を意味し、何歳になっても自分をあきらめることなく、何かに挑戦し続けている人をいいます。

35歳、専業主婦からの出発

書き抜き帳
書き抜き帳

 実は私は、かなりの「スロースターター」です。35歳、専業主婦の時にイベントスクールに入学し、そこからこの仕事を始めました。特別な才能があったワケではありません。人脈も資金も経験も全くない中、まさにゼロからの出発でした。周囲からどんなに「そんなことはムリ」と笑われたとしても、その都度、自分自身に宣戦布告をしながら(自分にケンカを売りながら)、一つひとつの夢をかなえてきました。

 そんな時、心の支えだったのが学生時代からずっと続けて来た「自分磨き1000本ノック」です。年間100本の映画鑑賞、年間100冊の読書、年間100カ所の美術館巡り等々、100にこだわった挑戦目標です。また私は20歳の時から本の書き抜き帳を続けており、現在大学ノート56冊目。本を読み、感動した箇所に線を引き、それを書き写す「写経」のような文章修行なのですが、それはひたすら孤独と向き合うジミな作業です。でも希代の名文家たちの美文を書き写すたびに言霊たちが命に宿り、心を強くし、私を育ててきてくれました。

 このノートたちは折に触れては読み返す、私だけの『言葉の百科事典』です。今までにも自分の手で記してきた言葉たちに、どれほど救われ、鼓舞されてきたか計り知れません。小さい頃から「偉人伝」好きだった私は、大人になってからも大好きな読書を通じて、古今東西の「スロースターター」たちから勇気や希望を点火されているのです。

 

写真は、写心

撮影現場
撮影現場

 私にとって「フォトグラファー」としての仕事も、大切なライフワークの1つです。写真の仕事を通じて、その人の一番美しい瞬間に立ち会わせていただけるのですから、最高に幸せな仕事です。

 その一方で「写真」には撮影する側の心もそっくりそのまま写し込まれてしまうので、緊張感もハンパではありません。そこで常日頃、モットーとしている言葉があります。それは「写真は、写心」―。普段から、より美しいものを1つでも多くストックしていられるよう、美術館に足を運んだり、良い映画を観るように心がけています。特に美術館へは打ち合わせと打ち合わせの隙間に足を運ぶことも多く、その場合はどうしても駆け足での鑑賞になってしまいます。

 それでも写真の仕事をしている私にとっては、ぜいたくな構図の勉強になります。建築家だった父の影響もあってか、私は自分の中に強いこだわり(構図としての正面)を持っているのかもしれません。時間がない時は、一点一点ゆっくり鑑賞することはできませんが、それでも「コレ!」と自分の中のセンサー(直感)が反応した時は、なるべくその作品の前で、時間をかけて丁寧に鑑賞するようにしています。


 1枚の絵画から、光の捉え方、繊細な色使い、大胆な構図の切り取り方など、あらゆることが学べます。よくいろいろな方から「写真をどこで勉強したのですか?」とご質問をいただくのですが、私の写真の学校は、20代の頃からずっと変わらず「映画館」と「美術館」なのかもしれません。

 

励まされる人生から、誰かを励ます人生へ

 いよいよ40代に入り、社会に恩返しをさせていただく年代に入りました。年齢は決して邪魔にはならないと信じています。邪魔になるどころか、誠実に年を重ねていきさえすれば、年齢はそのまま「信頼」となり、「個性」へと変わっていきます。「誰かに励まされる人生」から「誰かを励ます人生」へ―。そんな思いから、全国各地でささやかな講演活動も行っております。今まで数え切れないほど多くの方たちにお世話になってきた分、今度は私が希望を点火する番と感謝の気持ちを込めて。

 次回のサクセスウーマン講座は、11月の開催を予定しています。詳細は、サクセスウーマン講座のオフィシャルサイト( http://www.success-woman.jp)でお知らせしますので、どうぞお楽しみに。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。



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