Wendy-Net トップページ > Woman > Back Number > 色彩心理研究家・臨床心理カウンセラー 木下 代理子 さん

WomanBackNumber

色彩心理研究家・臨床心理カウンセラー/木下 代理子さん

木下 代理子さん
「色使いでHappyを呼び込む〜心と体に役立つ色彩心理〜 」
Profile

木下 代理子さん/色彩心理研究家・臨床心理カウンセラー
カラーセラピー研究所所長。色彩と深層心理分析を研究し、クレヨンを使う心理分析法Human Color Counseling(国際特許)を用い、心理分析を行う。元吉本興行のタレント。引退後、本格的に個人カウンセリング、人材教育研修やテレビ・ラジオの出演、執筆、養成講座も行う。NTTのWeb講座「N-Academy」で色彩戦略講座開講中(http://n-academy.jp/shikisai/)。


 朝、目覚めてから、「おやすみ」と眠りにつくまで、私たちの周りは色があふれる世界です。その色の数は識別できるだけで、800万色とも1000万色以上ともいわれています。

カラーカウンセリングの風景
カラーカウンセリングの風景

 こんなにたくさんの色に囲まれて暮らしていても、意外と色についてはその性質や効果を知らずにいます。しかし、これはもったいないことです。色彩は人間の意識だけではなく、無意識にも働きかけ、私たちが思っている以上に人間の心理や生理に大きな影響を与えています。例えば、「赤」には血圧や体温を上げる効果があることや、「青」には、鎮静や催眠効果があることは、これまでの研究で明らかになっています。

 最近では、「さくら色」の淡いピンク系の色が、癒しや安眠に効果が高いことが分かり、大手家電メーカーから「さくら色」のLED照明が発売され、話題になっています。

 では、具体的に何色を使うと、どんな効果があるのかをご紹介します。

 新年度がスタートし、新しい人間関係が生まれるこの時期にぴったりな、コミュニケーション力を高める色があります。それは「オレンジ」です。赤と黄色を併せ持つオレンジは、人間の心理的な距離感を縮め、無意識的に会話を弾ませる特性があります。「仲間意識」や「同属意識」を高めるので組織や集団の和を円滑にさせます。家族のシンボルカラーでもあり、家族の絆を深めてくれる色とされています。

 また、憂うつな気分を解消し、心構えを楽にしてくれます。色彩心理学では『心のビタミン剤』と呼んでいます。リビングやダイニングのインテリアカラーにはとてもおすすめです。

 ストレス社会といわれる現代、毎日が忙しく、仕事・勉強・子育ての悩み…など多くの人がストレスにさらされています。このような不安やイライラ、怒りなどの緊張状態から心身を穏やかにさせてくれる色は、「緑」です。赤が活動や興奮のシンボルとすれば、緑は回復と蘇生のシンボルカラーです。自然の風景を見ていると誰しもが心の安らぎを感じます。緑を見つめていると呼吸がゆったりとしてきて、筋肉の緊張もほぐれてきます。

 また、脳や視神経の興奮を鎮め、目の疲れを和らげてくれる作用もあります。例えば、疲れていて体調がすぐれない時や睡眠不足の時は緑を選んだり、心地よいと感じる時があります。これは体の働きを整えて蘇らせてくれる色を私たちが無意識的に欲しているからだと考えられています。このように緑は疲れた体と心をリセットします。

 店舗や施設の壁を植物などで覆う『壁面緑化デザイン』が注目されており、導入した店舗や施設は集客や売上がUPしているそうです。いかに現代人が緑を欲しているかが分かります。私も、家庭や仕事場などには、観葉植物を置くことをおすすめしています。

色彩心理テスト(Human Color Counseling)
色彩心理テスト(Human Color Counseling)

 若返り効果のことをアンチエイジング(抗老化)と呼び、注目されています。実年齢を変えることはできませんが、見た目の印象は、努力や心がけで若々しく保つことは可能です。心と肌に潤いを与えて、若返りに効果をもたらすのは「ピンク色」です。この色は、肌の潤いやハリを保つために必要なホルモンが分泌されやすくなる効果があります。身につけたり、見ることで、快感を得たときに分泌されるといわれている神経伝達物質のドーパミンや女性ホルモンの1つであるエストロゲンを分泌させやすくしてくれます。色彩心理学では『若返りカラー』と呼んでいます。

 さらに効果を期待したい時に、「ピンク呼吸法」がおすすめです。海外では、「色彩呼吸法」が盛んになっており、これは生体自己制御(バイオフィードバック)の一種で条件反射を原理にした行動療法の1つです。

講演会の風景
講演会の風景

 まず、部屋の中にあるピンクの物を見つめ、次に目をつぶり、リラックスした状態で“ピンクの空気”を吸いこんでいるというイメージをしながら、ゆっくりと鼻から息を吸って、ピンクの空気を体に循環させ、口から思いきり「ハァー」と吐き出します。これを2〜3回繰り返します。朝目覚めた時、昼食後の休憩中、就寝前の布団の中など、リラックスした状態の時に1日3回行ってください。半年ほど続けたなら「10歳は若返った」といわれるようになったという実験事例もあるほどです。最近少し老けてきたかな?という方、是非一度お試しください。

 ちょっとした色使いで、気分や生活をぐんと豊かにさせてくれる色彩パワー。

 『家の庭』と書いて、『家庭』となります。庭に咲いているような、お花や草木の色を、色彩(いろどり)を、あなたの日常生活に取り入れて、心地のよい家庭空間や職場空間を演出していただければと思います。



BackNumber

(無断転載禁ず)