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ドルフィンスイマー/鈴木 あやのさん

鈴木 あやのさん
「水中モデル・イルカ写真家」
Profile

鈴木 あやのさん/ドルフィンスイマー
東京大学大学院修士課程修了。イルカの愛らしい瞳と鳴き声に魅せられ、水中モデルとしてイルカと泳ぐ様子を発信。自身でもイルカの表情などを撮影し、写真家として活躍。その他コラム執筆、水中3D動画編集など多岐に渡り活動中。2012年世界自然遺産小笠原諸島カレンダー(株式会社ハゴロモ)9月末から発売予定。
http://ayanoo.com/



 

野生のイルカと泳ぐドルフィンスイマー

 「野生のイルカと目を合わせ、ゆっくりと心通わせ泳ぐ。それは至福の時」。

 私は、その感動を伝えるべく、水中モデルとしてイルカと泳ぐ様子を発信し、写真家として、ドルフィンスイマーであるからこそ撮れるイルカの表情を撮影しています。

 野性のイルカでありながら、こんなにも心通わせ泳ぐことができるのだという、人と野生動物の関わりを伝えたい。これが始まりです。

水中モデル&イルカ写真家という2つの視点

写真1 「流し目」photo by Ayano Suzuki
写真1 「流し目」photo by Ayano Suzuki

 写真2、4は、私が水中モデルとしてイルカと泳いでいる様子です。

 写真のように泳いでいるとき、実際にイルカの瞳や表情がどのように見えるかを伝えるために、写真家として撮影しています。それが写真1、3です。

 撮る方と撮られる方という2つの視点を融合させることで、伝えられることが広がると考えています。

 

野生のイルカとの出逢い、そして素潜り

写真2 「見つめ合い、共に泳ぐ」 Ayano & Dolphin, photo by K.Fukuda
写真2 「見つめ合い、共に泳ぐ」 Ayano & Dolphin, photo by K.Fukuda

 4年前に訪れた大自然の地、小笠原。その大海原で初めて出逢ったミナミハンドウイルカのピーピーと鳴く声と瞳の愛らしさに、一瞬で恋に落ちました。

 そして、「素潜り」という概念に出合い、海の魅力にとりつかれました。素潜りとは、フィンとマスク、シュノーケルのみを身につけ、自分の吸った一呼吸で潜ること。重力という枷から逃れ、自由に、宇宙空間を漂うかのように、上も下もなく、ただただ碧い海に溶け込むように泳ぐ。それは本当に気持ちが良いものです。

 

イルカと泳ぐということ

写真3 「ちら〜り」photo by Ayano Suzuki
写真3 「ちら〜り」photo by Ayano Suzuki

 イルカの目を見て、ゆっくりとイルカの動きに合わせて泳ぎます。

 イルカの生態行動をよく観察し、小さな子どもを連れた群れや、寝ている時、イルカ同士でケンカしたり絡み合っている時には、こちらからは近づかず、離れて観察するようにしています。

 イルカは好奇心旺盛であるため、海草や貝殻、生き物や海中のゴミなどで遊んだりします。そんな好奇心の対象が人に向くと、人に寄ってきて、ピーピーと嬉しそうに鳴きながらぐるぐる回ったり、見つめ合って止まったり、海草をパスキャッチして遊んだりすることもあるのです。インターネットでは、イルカと泳いでいる動画も公開しています。

 

野生のイルカの表情

写真4 「光の中で」 Ayano & Dolphin, photo by K. Fukuda
写真4 「光の中で」 Ayano & Dolphin, photo by K. Fukuda

 イルカにも個性があり、様々な表情を見せてくれます。泳ぎ方や性格も個体により異なります。瞳も、黒や茶色、グレー、大きな目、小さな目、白目の部分が大きかったりとそれぞれです。

 そして、同じ個体であっても、寝ている時は目をつむり、遊ぶ時は目をぱっちりと開け、いろんな角度からこちらをしっかりと見ています。私が目を見開くと、イルカも目を見開いたり!ということもあります。そんなイルカの瞳や多彩な表情を撮影しようと心掛けています。

 

今後の展開

 野生のイルカの魅力は尽きることがありません。人を個別に認識する能力、人との関わり方、イルカの社会行動・生態・感情など独自に研究を行っています。

 また、水中モデルとして、ダイビングスポットに素潜りし撮影していただいたりもしています。白いフィンに白いビキニ、なるべくシンプルなものを着て、大海原とそこに棲む生き物たちに溶け込むように泳ぎます。

 これからも、自然な姿で海に溶け込む様子を発信し、自身でも水中風景や生き物の表情などの撮影を行うことにより、地球の7割を占める海の魅力や、動物と人との関わり、自然の美しさを伝えていきたいです。そして、この美しき地球と、野生動物と人のより良い関係が続いていくことを願います。



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