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ポーセリンアーティスト/清水 桂子さん

スチュワード 麻子さん
「ポーセリンアートの魅力」
Profile

清水 桂子さん/ポーセリンアーティスト
1級陶磁器絵付け技能士(国家検定)。「ポーセリンアート茉莉花」主宰。伝統的な上絵付けからアートとしての上絵付けまで幅広い分野を研究。著書:「ラスターで楽しむポーセリンアート」(日貿出版社)「Porzellanmalerei-Im Fluss der Farben」(ドイツ)共著:「ポーセリンペインティングの贈り物」(日貿出版社)
http://www.matsurika-art.com



 

ポーセリンアートって?

牡丹のカップ&ソーサー
牡丹のカップ&ソーサー

 「ポーセリンアート」をご存じでしょうか?

 「ポーセリンペインティング」や、「チャイナペインティング」と呼ばれることもあります。「ポーセリン」とは磁器のことです。磁器は、昔のヨーロッパでは中国から輸入していたことから「チャイナ」とも呼ばれていました。

 「ポーセリンアート」は、白い磁器に専用の絵具で絵を描いて窯で焼成し、一つの作品として完成させるものです。もちろん出来上がったものは食器として使用できますし、装飾品として楽しむこともできます。

出合い

アトリエの壁面
アトリエの壁面
カサブランカのプレート
カサブランカのプレート

 私がポーセリンアートに出合ったのは20年近く前のことでした。

 もともと美術の勉強をしてデザイン関係の仕事に携わり、趣味でいろいろなアートに手を出しながらも、いつも何か物足りなさを感じていました。

 絵の付いた洋食器は工場で作られるもの…と当然のように思っていました。それが自分で絵を描き、しかも自宅で焼成できるなんて…。

 私はポーセリンアートを知った時、まるでずっと探し続けてきた理想の恋人に出会ったような、そんな感動を覚えたのでした。

 初心者のころは、コーヒーカップやお皿に花や植物などの絵を描いて、自分で使ったり、友達にプレゼントしたりして満足していたのですが、のめり込めばのめり込むほど、奥が深く、数知れない技法があることに気付きました。そして、それは私の創作意欲をかき立てたのです。

 ただ有名窯の真似をするのではなく、自分でスケッチをし、いろいろな装飾技法を使いデザインし、作品に取り入れるのは本当に楽しいことです。いつしか私にとって“丸いお皿”は単なる食器ではなく、自分自身を表現するキャンバスになりました。

 

ポーセリンアート茉莉花(まつりか)

教室作品展
教室作品展

 今、東京と茨城で教室を主宰しています。

 私の教室では、初級者から上級者までいますが、私が指導する上で1番大切にしているのは「一人ひとりの個性を大切にしたい」ということです。 お手本を真似て上手に描く人はたくさんいますが、その人の個性は、その人でなくては表現できないものですから。

 もちろん基礎は大切です。最初はお手本を写して練習しますが、そのうちに「自分で丹精込めて育てた花を描きたい」とか「可愛がっているペットを描いてみたい」「孫の顔をプレートに…」と夢が出てきます。その夢をかなえるお手伝いができたらと思います。

 上手下手よりも、それこそ「世界にたった一つのもの」を創る喜びをたくさんの人と分かち合いたいと思っています。

 

これからのこと

 最近は海外のコンベンションにも参加する機会が増えました。そこでデモンストレーションやセミナーを依頼されることもあります。言葉や文化が違っても、それぞれの文化の中でポーセリンアートに携わっている仲間同志、交流を持ち、お互いに刺激し合えるのは本当に素晴らしいことです。

 私は日本では2冊の著書、共著がありますが、今年はポーセリンアートの本場でもあるドイツの出版社から日本人では初めてポーセリンアートに関する本を出版しました。

 少し前までの日本では、セレブな女性たちのぜいたくな趣味としか認識されていなかったようですが、これからは芸術性を持ったアート、「ポーセリンアート」として多くの方に広く楽しんでいただけるように願って、私自身も制作活動に励んでいきたいと思っています。

蔦のカップ&ソーサー
蔦のカップ&ソーサー
ポピーのプレート
ポピーのプレート
青い薔薇の女性のプレート
青い薔薇の女性のプレート


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