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星のソムリエ(R)/景山 えりかさん

星のソムリエ®/景山 えりか
「星空のススメ」
Profile

景山 えりか/ 星のソムリエ(R)
住まいのある関東から山形県の「やまがた天文台」に通い、「星のソムリエ(R)」の資格を取得。天文の知識を活かし、月のサイクルに合わせた生活術を提案するセミナーで講師を務めるほか、星空に親しむイベントなどを開催。都会や市街地といった限られた環境の中でも、肉眼で星を見ることの楽しさと、宇宙を身近に感じることのすばらしさを伝えている。
HP: http://www.cosmic-life.net



やまがた天文台へ数カ月間通って、やっと取得した星のソムリエⓇ(正式名称は星空案内人Ⓡ)の資格。認定書は努力の証し

やまがた天文台へ数カ月間通って
やっと取得した星のソムリエ(R)
(星空案内人(R))の資格
認定書は努力の証し

望遠鏡で見る星空は、肉眼とは違った神秘的な世界を楽しめる。やまがた天文台にて

望遠鏡で見る星空は、
肉眼とは違った
神秘的な世界を楽しめる。
やまがた天文台にて



 最近、星空を見上げたことはありますか?

 星空と聞くと、田舎や旅行先で見る満天に輝く星々や天の川を思い浮かべてしまうかもしれませんが、それだけが星空ではありません。自分の住む街に広がる空に目を向けてみてください。街灯りの影響で見えにくくなっているとはいえ、晴れていれば市街地でも美しい星の輝きを目にすることができるはずです。

 月明かりのない新月の夜に、部屋の電気を消して、じっと夜空を見上げていると、夜の暗さに目が慣れて、だんだんと浮かび上がってくるように星が見えてきます。

 市街地の星空は、星座を形作る明るい星しか見えませんが、だからこそ、特徴的な星の並びが探しやすく、星座をたどるのに最適です。

 9月中旬は、夏の星座と秋の星座が同時に楽しめる時期です。20時ごろ、南の空を見上げると、天頂付近に大きな三角形を見つけることができます。これは、はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルを結んだもので、「夏の大三角」といいます。

 夏の大三角から東方向へ視線をうつすと、正方形に近い大きな四角形が見つかります。これは「秋の大四辺形」といって、秋の星空のシンボル。大四辺形を形作る4星のうち、1つはアンドロメダ座の星で、あとの3つはペガスス座の星です。

 星空は、ただ眺めているだけでも十分に楽しめるものですが、事前に本や星座早見盤で星座をいくつか調べておくと、星空の見方はだいぶ違ったものになります。知っている星を自分で「見つけた!」という喜びは格別で、星がより身近に感じられるでしょう。

9月中旬、20時ごろの星空。ステラナビゲータ8(アストロアーツ)で作成(主な星座のみを表示)

9月中旬、20時ごろの星空。
ステラナビゲータ8(アストロアーツ)で作成(主な星座のみを表示)


 人が星々をつないで、動物や神様、英雄の姿に当てはめて作った星座の始まりは、今から5000年以上も前のことですが、夜空を見上げれば、星座が作られた当時とほぼ同じ形で輝いています。星空を見るということは、過去・現在・未来をつなぎ、昔の人が星座に込めた思いを、時を超えて感じることなのかもしれません。

 星を眺めていると、懐かしさや安らぎ、畏敬の念が入り混じった不思議な気持ちになります。そして、地球の自転とともに星空が少しずつ変わっていく様子からは“宇宙の息遣い”を感じます。宇宙という壮大な空間に私たちが住む地球があり、私たちは宇宙の中に存在しているんだということを強く実感するのです。とてつもなく大きなスケールを持つ“存在”に、包み込まれているような心地よさ。それが、私が感じる星空の魅力です。

 「忙しい」「時間がない」が口癖で、時計が刻む時間に縛られた慌ただしい毎日を過ごしていると、頭上の美しさに目を留めることなど忘れてしまいがちです。けれど、どんなときでも、誰の頭上にも、空は平等に広がっています。星を見ようと意識さえすれば、毎晩だって星を楽しむことができるのです。

 家族と一緒に、大切な人と2人きりで、自分と向き合うために……星と過ごす時間は、心を豊かにする幸せなひとときです。今夜から早速、星空を見上げてみませんか?



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