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ワインサロン主宰者/白井 まり子さん

ワインサロン主宰者/白井 まり子
「白金台のワインサロン」
Profile

白井 まり子/ ワインサロン主宰者
ソムリエ・チーズプロフェッショナル・唎酒師・料理研究家。フードコーディネーターの母の影響で食に興味を持ち、ワインとチーズの資格取得後、2005年に教室をオープン。ワイン、チーズ、料理、そしてそのマリアージュの楽しさを独自のスタイルで教える。大人のワインパーティーも開催。
教室HP: http://www.salon-bonnesoiree.com/
ブログ: http://salon-bonnesoiree.blog.so-net.ne.jp/



シロガネーゼのサロン

 「白金台でワインとチーズとお料理のサロンを主宰しています」がこの3年半の自己紹介のセリフ。相手の反応はいつも同じ。「えー、そんなことないんですよ」の言葉を用意して待つ。

 いつのころからか呼ばれるようになったシロガネーゼ、憧れの言葉、セレブ。私自身は、そのどちらからともほど遠く、ごく普通の家庭で育ちました。ただ1 つ、とてもセレブ(元来の意味ではなく、日本語的な意味合いの優雅)だったのは、「食卓」です。

チーズとワインの相性を探るクラス

チーズとワインの相性を探るクラス

セレブな食卓

 当時はまだフードコーディネーターという言葉は、一般的ではありませんでしたが、母は1980年代後半からテレビコマーシャルのお料理や、デリカテッセンのプロデュース、ケータリングなどを手掛け、自身でも飲食店を経営していました。私は幼いころから、キッチンに立つ母の隣でいつもその様子を見ていました。気付くと小学4年生のときには、友人を招いて簡単な料理を振る舞っていました。5年生のときには、メニューと出来上がりの絵をノートに書いて自分でお弁当を作っていました。

 母はおもてなしが大好きだったので、お客さまがとても多く、両親と私の3人家族にも関わらず、狭い部屋に6人用の大きなダイニングテーブルを置いていました。そしてその上には、お客さまがいらっしゃらなくても、端から端までたくさんの料理の皿が並びます。当然のことながら全部は食べきれないのですが、いろいろな種類をバランス良く食べてほしいという母の気持ちの表れだったのです。今考えると、祖母も同居していたころ、祖母が作ってくれた朝食も焼き魚、煮物、おひたし、酢の物などいろいろな種類が並んでいました。祖母が言っていた言葉、「おなかがいっぱいだと悪いことをしない」「朝ごはんを食べない人は勉強も仕事もできない」。

食育

 「食育」という言葉をよく耳にするようになりました。まさに私は、祖母、母から食育を受けて育ちました。おかげで、体がとても丈夫です。風邪も滅多にひかず、回復もとても早いのです。周囲からはパワフルな人だと言われますが、それはいつも体調が良いため。この体を作ってくれた祖母と母に感謝しています。同時に自分の体験を通して、食の大切さを実感しています。

食事とワインの相性を探るクラス

食事とワインの相性を探るクラス

出合い

 ワインとの出合いは、20歳。日本ではまだ特定の人々にしか親しまれていなかったころ、私は20代で海外生活をしていました。日本とは食文化が全く異なり、ワインは高級なものではなくビールのような感覚。チーズは食事の一部でした。ジーンズ姿のカジュアルなパーティーでも片手にはワイングラス。家には 2ℓで1000円の白ワインが常に冷蔵庫に入っていました。

 ワイン歴10年になったころ、資格でも取っておこうかと真剣にソムリエの受験勉強を始めました。そのときに1人の師に出会いました。

「ワインとは輪になって飲む『輪飲』と書くんだよ」「まずいワインなんてない。どんなワインも作り手が苦労してこの一本を作っているんだ」。そう教えてもらいました。

 無事、ソムリエとチーズプロフェッショナルの資格を取ると、わが家の食卓は更にぜい沢なものになりました。食のプロとワイン・チーズのプロがいるわけですから無理もありません。母とはよく一緒に海外も含め食べ歩き、情報収集をし、味覚を鍛え、食を通して人生を楽しんできました。おいしい料理とそれにぴったり合うワインを選んだときの最高の幸せを、まだ味わったことのない人に伝えたい。ワインとチーズをもっと気軽に楽しんでほしい、そんな思いから、ついに 2005年秋に、脱OLして白金台に「ワイン&チーズサロン(教室)」をオープンしました。

教えることは学ぶこと

和食クラス「祝寿司」

和食クラス「祝寿司」

 サロンのオープン当初、クラスはワイン、チーズ、チーズとワインの相性、チーズ料理の4つだけでした。それから生徒さまのリクエストもあり、どんどんクラスが増えて、今では15クラスになりました。クラスのほかにワイン会やチーズ会を開催し、年に2回は、レストランを貸し切って大きなパーティーもしています。好きが高じて職業になりましたが、ありがたいことに多くの方にご参加いただき、テレビや雑誌でも取り上げていただけるようになりました。企業セミナーや各種イベントの開催など、活動の場を少しずつですが、広げてくることができました。

 忙しいでしょ?と聞かれますが、確かに時間的余裕はあまりありません。大変でしょ?と聞かれますが、楽しい毎日です。

 なぜ楽しいか、1つはこの仕事をしていなければ出会えなかったたくさんの人に出会えるからです。さまざまな分野の話を伺うことができ、とても刺激を受けます。そしてもう1つは、当たり前ですが、毎日大好きなワイン、チーズ、料理に触れていられることです。ただ好きなだけでは人に教えることはできません。よりクオリティーの高いレッスンをするために、常に新しい情報を入手することも大切。そのために本を読んだり、ニュースを聞いたりして、今でも勉強をしています。人に教えるために、自分がより勉強する。そんな時間もまたとても楽しいのです。

ワインセミナー

ワインセミナー

ボンヌ・ソワレ!

 楽しい人生を送りたい。みんなそう願っているはずです。そのためには、第一に心が豊かであることが大切だと私は思います。人間の生きる源は食。食が豊かになれば心が豊かになり、人生を楽しむことにつながります。

 先日「日本酒唎酒師」の資格を取りました。料理の幅を広げ、ワインのことをより深く知るためです。これからも貪欲に食の勉強を続けます。

 東京にはワイン教室も料理教室もたくさんありますが、1人の先生がワイン、チーズ、日本酒の資格を持ち、海外の食文化を経験し、いろいろな料理を教えられて、パーティーコーディネートが大好き!という人はそれほど多くないと思います。これからも私は私のスタイルで食の楽しさを伝えていきたいと思っています。  サロンの名前は、「ボンヌ・ソワレ」楽しい夜を!

お子さま同伴可能なお料理クラス

お子さま同伴可能なお料理クラス

レッスン風景

レッスン風景

ワインパーティー 恵比寿にて

ワインパーティー 恵比寿にて




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