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キルト作家/大澤 あけみさん

キルト作家/大澤 あけみ
「キルトとの出合い」
Profile

大澤 あけみ/ キルト作家
大学卒業後、設計事務所にてアルバイト。1979年にパッチワークと出合う。アシスタントとして教室の手伝いを始め、後に財団法人日本手芸普及協会パッチワーク講師免許、指導員免許を取得。向ヵ丘文化広場カルチャースクール、三鷹スクールにて教室を開講。2008年には読売・日本テレビ文化センター、JEUGIAカルチャーセンターにて教室を開講。



 娘を連れて学生時代の友人宅に遊びに行ったとき、友人のお姉さんがかわいらしい小さな布を接ぎ合わせていて、あまりのかわいらしさに目が釘付けになったことを覚えています。そのお姉さんはテレビドラマの「大草原の小さな家」に出てくるキルトに釘付けになり、始めたとのことでした。1979年、今から30年ほど前のことになります。下の娘が生まれたばかりでしたが、自分がやりたいと思ったときがやりどき…と自分に言い聞かせて、末娘をバスケットに入れ、ミルク・パンパース持参で教えていただきました。友人のお姉さんが私のキルト歴の最初の先生であり、原点です。

 先生は「今の生活の中にはお針箱を近くに置く習慣がない。ボタンがブラブラしていても付け替えず、スカートの裾がほどけても安全ピンでとめているのには見るに見かねるものがある。キルトを通してお針箱をそばに置き、針を嫌がらずにこまめに持ってほしい」とよく言われていました。納得のいく話ではありましたが、今の私はキルトに夢中になり、お針箱も自分らしい物をいくつも製作してきているにも関わらず、ブラブラしているボタンの方はついつい後回し。これとあれとは違うのですね。

 先生に習うにあたり何を持参すればと問うと、針と糸と根気を持っていらっしゃいと言われました。当時の私は針と糸は持っていたのですが、根気を持ち合わせていなかったため、少々の不安はありました。ですが今もキルトの楽しさに時を費やしているのですから、好きなことに巡り合えば根気は後からついてくるのでしょう。キルトに出合い、先生に出会い、根気のある自分にも出会え、感謝しています。私は、私の人生唯一の長い付き合いであるキルトが大好きです。

ティーカップ

ティーカップ

ボルチモアアップリケ

ボルチモアアップリケ



 その後、財団法人日本手芸普及協会のパッチワーク講習を受け、講師免許を取得しました。翌年には指導員の免許も取得し、今は生徒さんたちと共に楽しい時を共有しています。時には母の立場で、そして時には主婦の立場で、ひと針ひと針手を動かしながらおしゃべりをし、その中でどれほど人生勉強させていただいたことでしょう。子育て、更年期、老後…話は尽きません。時には今晩のメニューレシピまで教わることもあります。そうしていつもアッという間の2時間が過ぎていきます。

 2年半前に上の娘がお嫁に行くとき、1枚のキルトを持たせ、幸せの門出を見送りました。いずれ下の娘が嫁ぐときには、また1枚のキルトを持たせることになるでしょう。

 キルトを通して幸せがつながっていることを実感し、この先も楽しみながらお針箱をそばに置き、針を持ちたいと願っています。

ネイティブアメリカン

ネイティブアメリカン

エコバッグ

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色あそびパッチワーク

色あそびパッチワーク



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