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羊毛フェルト作家/福田 りおさん

羊毛フェルト作家/福田 りお
「羊毛フェルトのスイーツ」
Profile

福田 りお/羊毛フェルト作家
2003年羊毛フェルトと出合い独学で手法を確立し、主にスイーツをモチーフとした立体作品を発表している。著書「羊毛フェルトのスイーツ」「福田りおの羊毛フェルトのスイーツレシピ」(ともに日本ヴォーグ社)。後進の指導にもあたり、全国各地で講習している。NHK教育テレビ「おしゃれ工房」2008年10月講師。雑誌別冊PHP連載、せんねん灸広告ほか。



ミニチュアパンシリーズ

ミニチュアパンシリーズ

バラのケーキ・いちごのケーキ

バラのケーキ・いちごのケーキ

ベイクドチーズケーキ

『福田りおの羊毛フェルトの
スイーツレシピ』
発売‥日本ヴォーグ社
定価‥本体1200円+税

 羊毛フェルトってご存知ですか?文字通り、羊毛でできているフェルトなのですが、そもそもフェルトって何でしょう?獣毛は繊維の構成上、擦ったり揉んだりすると絡まって固まる、つまりフェルト化するという性質があるので、それを利用していろいろなものを作るのです。その中でもここ数年、フェルティングニードルという先端にギザギザのついた特製の針だけを使って作る、ニードルフェルトの立体手芸がどんどん充実してきました。

 フェルティング用のニードルは、針といっても糸を使うわけでもなく縫うわけでもないので、いわゆるお裁縫とは違います。丸めたり畳んだりした羊毛のカタマリにニードルを抜き差しすることによりフェルト化させていきながら、思い通りの作品を作っていきます。そこにはまだ、こうでなければいけないという決まりはなく、何でもあり!な世界です。

 私はこのフェルティングニードルを使って、主にケーキやパン、焼き菓子など、甘いものをモチーフにした作品を作っています。誰にも教わらず、思い付くままにいろいろな表現を試し、形にしてきました。それが楽しくてたまらなかったのです。思い付きがどんどん進化し、とうとう1冊の本にまとめることになったのが昨年のこと。今年も2冊目の本が発売されました。

 羊毛フェルトでスイーツを作る面白さは、その豊かな表現力。自分で形を作るのですから、デフォルメした単純な形にするのはもちろんのこと、細部までこだわって細密画のように作り込むこともできます。立体造形は彫刻のように、表面の色合いの重ね方はパステル画のようにリアルに表現することができるのです。また、本物のお菓子やパンを作るときの手順をきちんと踏襲すれば、無理なく矛盾のない形を作れます。ふわふわの羊毛の手触りと、甘いスイーツの取り合わせは意外なほどにぴったりで、代表作品となったメロンパンなどはいつどこで誰に見せても、本物そっくりの驚きと笑顔が返ってきます。

 羊毛の柔らかく温かい手触り、フェルティングするときのサクサクという手ごたえと音、それに手掛けた時間を固めるように仕上がっていく作品のかわいさ。うっかりニードルを手に刺してしまっても、それ以上に楽しくはまってしまう世界なのです

 羊毛フェルトで作る立体造形は現在、動物系、人形系、スイーツ系の3つの流れがあるようです。それぞれが自然発生的に出てきたものだと思うので、同じニードルを使っていても、刺し方はいろいろです。ちょうど紙と鉛筆があれば誰でもどこでも絵が描けるのと同じように、フェルティングニードルと羊毛さえあれば、誰でもいつでも始められるのがニードルフェルト。まだまだ発展途上の手法なのでお手本だけに頼るのではなく、とにかくいじって触ってみて、自分なりのやり方を見つけるのも楽しいことだと思います。始めるための道具も少なく、ニードルやマット、羊毛を少し用意するのはお小遣いの範囲でできます。これからあたたかいものが恋しい季節、皆さんもはまってみませんか?

シャルロットロールケーキ

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ベイクドチーズケーキ

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