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(財)日本手工芸指導協会/認定講師 布村 友美さん

(財)日本手工芸指導協会/認定講師 布村 友美
「『シャドーボックス』って何?」
Profile

布村 友美/(財)日本手工芸指導教会 認定講師
カルチャースクール、市民会館、自宅で教室を開いている。地域のボランティア講師に登録し、小学校、中学校、PTAで体験教室を実施。
ホームページアドレス http://www2.ucatv.ne.jp/~nnmr-ryu.sea/



冬の鹿

冬の鹿

黒ブタ

黒ブタ

街並

街並





 初めて耳にする方も多いと思います。私がシャドーボックスの教室をしていると言うと、「え!?シャドーボクシング??ボクシングやってるの?」なんて言われることもしばしばありますから。

 3Dアートとも言われますが、この手工芸はいろいろな説があり、17世紀のヨーロッパで貴族の間に流行し、後にアメリカにわたってより立体的に発展していったようです。同じ絵柄のプリントを5枚~10枚使って1つの作品にします。プリントの大きさや額の深さによって枚数は違ってきます。クラフト用カッターで絵をパーツごとに切り抜き、切り口の白いところをアクリル絵の具で塗り、丸みをつけ、シリコン樹脂を使って厚みを出しながら重ね、ニスでツヤを出し、深さのある額の中に納めて出来上がりとなります。2次元の絵を3次元にしていく立体画のようなもので、紙なのにまるで彫刻のようです。

 作品を作るには、プリントと道具だけではすぐにカットに取りかかることは難しいので、それぞれ作る人に合わせてテキスト(説明書)を書いています。同じプリントを選んでも作る人によって違うテキストが必要です。初めてなのか、作ったことがあるのか、体験教室のように2時間で仕上げるのか、どのくらいのレベルまでクリアーできているのか。身障者の方々にはパーツが細かすぎないかなどなど。

 制作する生徒さんの力を考えて、無理なくレベルアップできるよう作品数や完成度など様子を見ながら、パーツ数を増やしたり、少し難しい作り方にしたり、材料を加えたりするので、テキストはみんな違ってきます。この作業は重要で、ベースの立ち上げ方やカットする箇所の違いによって出来上がりが全く違ってしまうからです。限られた枚数でより多くのパーツが取れるよう、無駄なく切り抜けることも考え、とても神経を集中する大事な時間になります。

 生徒さんは30~60代です。体験教室では小学校3年生から中学校3年生まで、さまざまな年齢の方がいます。月2回のカルチャーの生徒さんは、細かすぎる(笑)私の指示にも前向きで、家でコツコツと作り、工夫して、次の教室のときには頑張った跡が見てとれます。難しかった点、工夫したところを話してくれ、その場にいたほかの生徒さんも作品を囲んでにぎやかな勉強会になることもよくあります。みんな違ったプリントで、使う材料や作り方にも違いがあるので話が弾み、楽しい教室になっています。1対1の教室よりもみんなが一緒に集まって制作する方が、お互い“コツ”を教え合ったりできるし、例え作ったことのないプリントであっても、耳や目で作り方を覚え参考にしていくことができるので、上手になるのがとても早いように感じます。

スペシャルメモリー

スペシャルメモリー

井戸の女

井戸の女



 講師の免状を取得してから約6年、たくさんの人との出会いがありました。特に心に残っているのは、中学校の特別支援学級の子どもたちと、一生懸命作った作品を持ってみんなで写真を撮ったことです。後に、感謝のメッセージや作ったときの感想など書かれたお手紙をいただき、今でも大切にしています。

 シャドーボックスを知ったのは当時長男が通っていた幼稚園で、同じクラスの女の子のお母さんから、まだ作りかけの作品を見せてもらったのがきっかけです。紙が何層にも重なっていて、立体的に作られた作品は今まで見たことがなく、とても感動的で衝撃的だったのです。

 子どものころに手にした「飛び出す絵本」を開いたときの驚きのような…。シャドーボックスという言葉を聞いたのもそのときが初めてで、私もボクシングだと思ってしまいましたが、作り方が知りたくて通い始めました。作品を完成させたときの達成感と充実感があるから、ずっと続けてこられたのだと思います。

お出掛け

お出掛け

青かけす

青かけす

 現在ホームページをアップしていますが、メールでよく聞かれる質問があります。私の作品の中の、鳥や犬、人の髪の毛、地面の質感の出し方や作り方、材料などについてです。一般的な、切って重ねるだけのシャドーボックスとは少し違うかもしれません。例えば鳥の羽は、コピー用紙やトレーシングペーパーにハサミで細かく切り込みを入れたパーツを、ずらしながら重ねていく方法をとっていますし、地面の質感はトールペイントなどで使うクリアテックスに色を混ぜて塗り、絵の雰囲気によってはコーヒーの粉を混ぜて砂のように表現をしています。ホームページでは分かりにくいかもしれませんが、生徒さんの作品も出来上がり次第載せていますので見てくださいね。見やすいホームページに作り直そうと只今勉強中ですので、しばらくは今のホームページですが…。ぜひアクセスしてみてください。



薄紫色のレース模様

薄紫色のレース模様

子犬のサンタ

子犬のサンタ




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