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Doggy Labo 犬の家庭教師(ビヘイビアリスト)/中西 典子さん

Doggy Labo 犬の家庭教師(ビヘイビアリスト)/中西 典子
「犬のビヘイビアリスト」
Profile

中西 典子/Doggy Labo 犬の家庭教師(ビヘイビアリスト)
家庭教師(ビヘイビアリスト) 1965年生まれ。武蔵野美術大学卒業。海外生活(サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク)を経て、帰国後、外資系化粧品会社広報宣伝部所属。その後、家庭犬訓練所勤務。さらにドッグテックインターナショナル(シドニー)にてインターン研修。帰国後、Doggy Laboを立ち上げる。
Doggy Labo:http://www.doggylabo.com/



K9ゲームレッスン

K9ゲームレッスン

しつけ教室

しつけ教室

 「しつけ」と「訓練」は、ちょっと違います。犬に「おすわり」を教えることは、しつけではありません。「おすわり」と指示を出されたら、おしりを床につけるんですよ、と教えることはトレーニング、訓練と呼ぶべきだと思います。しつけとは、例えば、飼い主が食事をしているときには、ほしがったり騒いだりしないで、おすわりをしていた方が望ましいと犬に教えること、さらに、犬が自ら考えて「おすわりしていた方が良さそうだ」と振る舞えるようにすることだと、思っています。飼い主さんの責任は、いつでも愛犬を座らせて、待たせることができる関係を築くことだと思います。心地良い主従関係を作り上げることで、それが可能になります。

 イギリスでは、犬をトレーニング(訓練)する人は「トレーナー」と呼ばれ、家での問題行動改善の相談にのる人は「ビヘイビアリスト」と呼ばれていて、その仕事内容は少々違います。トレーナーが犬を直接トレーニングするのに対し、ビヘイビアリストは、主に飼い主さんにアドバイスをして、家での犬の行動を変えていくお手伝いをします。

 「犬にしつけは必要か」と尋ねられることがあります。この質問に答えることは、少々難しいです。例えば、気分がのらないときに頭をなでられそうになると人に噛みつく犬がいたとしたら、その犬はしつけが必要です。他人に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。飼い主さんが、他人には絶対に触れさせないようにするならば、その犬をしつけようとしまいと、飼い主さんの自由だとも言えます。しかし、犬を飼っている方の多くは、愛犬と一緒に出掛けたり、他人から誉められたりなでられたりすることが好きなようですので、そうなると最低限のしつけはしておく必要があると言えます。

 ほとんどすべての飼い主さんが、愛犬に言うことを聞いてほしいと思っているようですが、残念ながら言うことを聞いてもらえない方も多いようです。しつけをするときに大事なことは、飼い主さんが「しつけをできる関係を愛犬と築けているか」です。犬をしつけられる飼い主になるためには、犬から「大好き」という気持ちだけでなく「尊敬」という気持ちをもらえるようにならなければなりません。

愛犬フーラ(右)と

愛犬フーラ(右)と

ハワイ研修

ハワイ研修

 力で押さえつけるのではなく、犬が本能的に「この人には従おう」と思ってくれるような関係を目指すことが大事です。そのためには、犬の習性をよく理解する必要があります。知識、経験から、その手助けをさせていただくのが、ビヘイビアリストの仕事です。

 愛犬に言うことを聞いてもらいたいと思っている飼い主さんは、まず犬と向き合ってみてください。尊敬してもらうには、まず愛犬のことをよく知り、分かってあげることが大切です。そして、心地良い主従関係を作るのに大事なのは、愛犬のトレーニングではなく、飼い主さんの「主人」としての威厳と愛犬との絆です。



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