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佐田つまみ画美術館副館長/佐田 園子さん

佐田つまみ画美術館副館長/佐田 園子
「佐田つまみ画 おもしろ百年」
Profile

佐田 園子/佐田つまみ画美術館副館長
茅ヵ崎市に生まれる。1965年武蔵野美術大学デザイン科卒業。 3代目佐田つまみ画旭 と結婚後、2代目旭に師事し本格的に修業。平成元年NHK番組「婦人百科」に出演。その後「おしゃれ工房」に数回出演。現在、NHK文化センター、NHK学園、読売日本テレビ文化センターなどで指導をつとめる。2代目から引き続き、日本橋三越本店での「佐田つまみ画全国展」は 28年目になる。

お問い合わせ
佐田つまみ画美術館 東京都練馬区高屋台5-31-9 電話03-3995-5431
入館料 大人500円 小中高生300円



佐田つまみ画100年展

佐田つまみ画100年展

美術館 小物展示風景

美術館 小物展示風景

3代目 佐田 旭幹作

3代目 佐田 旭幹作

3代目嫁 佐田園子作

3代目嫁 佐田園子作

初代 佐田豊山作

初代 佐田豊山作

つまみ画の由来

 つまみ画の由来は、四角い小布を折りたたんで作るつまみ細工から始まります。宮中の女官や諸大名の奥女中の間で、琴爪を入れる箱や文箱など、身のまわりの品に模様付けしていたようです。

 やがて民間に普及し、花櫛、花かんざしと精緻を極めて、巷に浸透していきました。

 明治中期、現在の女子美術大学で造花科を担っていた佐田豊山が絵画化に成功。「摘画」「つまみ画」として花や鳥、風景画を制作、指導しました。

 2代目旭は、豊山の二女で、絵画を幼いころから学び、基本をふまえた力量と独特の表現方法で、絵画レベルを引き上げ、全国に「つまみ画」を普及させました。この功により東京都より文化功労賞を受賞、世に広く認められるところとなりました。

 平成になり現3代目旭とともに園子に移った今日では、1998年に美術館に改造したわが家で、日本の伝統の技を守り、継承し、育てることができるよう広く公開しています。

 まずは、自分の目で見て欲しいな。

おもしろ100年

 おもしろ家族に飛び込んで何もかも珍しく、アッという間の40年。今思えば綱渡り、ふと気がつけば泣き面に蜂。大学時代はアウトロウ、なるほど絵描きの道を行き、他人さまに背を向けて、でもこんな生き方私らしい。なんだか性に合っているようだ。

 「佐田つまみ画」をご存知か?知っている人とてあまりない。江戸時代から櫛かんざし、つまみ細工で七五三。明治ころよりジイさまが、それを絵にして羽子板やら色紙短冊に貼りつけて、それでもあき足らず油絵に。はたまた大きな薬玉を華の宮中に召し上げられ、正岡律子(子規の妹)に見初められ、女子美の講師に迎えられ30年。世に珍しがられてあと引き続き2代目次女は、我姑にて気が丈夫。女伊達の84年。花の命の尽きるまで見事に弟子を育て上げ、あまた作品創り上げ、あっぱれなるつまみ人生。

 さて3代目その息子、一人ッ子同士のその嫁(私)と武蔵野美術の仲間にてスネかじりもなんのその。

 親亡き後は途方に暮れ、右も左もつき当たり、このごろは親の威光も消え果てて、初めて知ったる世間の風。

 それでも迎える家業の100年。3代目とは、やれ重し。とんでもない大荷物、大舞台に大風呂敷。時代に追われ待ったなし。だが待てよ、100年たったこの味もそうまんざらでもなさそうだ。記念に開いた展覧会、「百年まつり」と銘うって、今日はお江戸日本橋、三越にての100周年、明日は古都大津でと、いづれも様には好評にて、調子に乗ってもう一つ、江戸東京博物館。時は平成15年、江戸開府400年にわく最中。なおなお、お声が掛かればいづこへもはせ参じます。

 今年は、それらの集大成、1冊の本へとまとめ上げ、親への孝行、先祖の供養、日ごろ怠けたるせめてものお詫びにと3代目、陽の目見るその日まで、皆さまよろしくご声援くださいますよう、おん願い乞いたてまつります。

 母校も100年、女子美も100年、このめでたさにあやかりたし、わが「つまみ画」も100周年。

―ナ、ナニ!原稿なかばではございますが、ただ今NHKFMにて、この私めのホザキゴトがLIVEで放送されとります、ハイ。しばらく耳をかたむけて、と。どうぞ皆さまも聴いてやってくださいまし。―とまあ、こういう訳で、気をとり直して続きへと参りましょう。

 震災を超え戦火をかいくぐった品々が、季節ごとのお目見得待ち。佐田つまみ画美術館にてぜひ一度ご覧あれご案内申します。

 おそまつながらこれにて口上のごあいさつとさせていただきます。チョン。

2代目 佐田旭作

2代目 佐田旭作

初冬の別苅

初冬の別苅




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