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粘土作家/日向寺 洋子さん

粘土作家/日向寺 洋子
「粘土制作の楽しみ」
Profile

日向寺 洋子/粘土作家
北海道出身。25年前から粘土制作を始める
夫の転勤に伴い、東京、福岡、大阪で個展を開く
1997年 第12回ユザワヤ創作大賞金賞
1998年 第15回東急ハンズ大賞入選
2000年 「私のクレイワークス」発行 文化出版局
http://home.catv.ne.jp/nn/claywork/



	「ドールハウス くまさんの夕食」(C)YOUKO HYUUGAJI

「ドールハウス くまさんの夕食」
(C)YOUKO HYUUGAJI

粘土の魅力

 先日、福岡県に住む70代のAさんから電話がありました。「皆さんと粘土を楽しんだあのころが、一番楽しかったわ~。今も7人の小人の額や、風船持ったぞうさんの壁掛けを飾っていますよ…」と。福岡は転勤族として18年前に6年間住んだ地です。社宅で小さな粘土教室を持ち、数人の生徒さんが毎週来てくれて、半日一緒に楽しんでいました。粘土は安価な素材のうえ、小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層に適応します。手軽に使えることは大きな魅力のひとつです。 また、近年粘土の種類も石粉粘土、軽量粘土、樹脂粘土…と豊富ですから、アイデア次第で何でも自由に作れます。

粘土との出会い

「医療法人での高齢者の方の作品 お菓子の家」YOUKO HYUUGAJI

「医療法人での高齢者の方の
作品 お菓子の家」
(C)YOUKO HYUUGAJI

 25年前、銀座のデパートで粘土人形制作の実演を見たのがきっかけになり、材料を買い込んで見よう見まねのスタートでした。当時2人の子どもは幼く、夜ともなれば昼間の公園遊びでクタクタになるところですが、粘土の塊が形になることに面白さを感じていました。完成を楽しみにしてくれる家族の笑顔と、自由な時間の少ない子育て中に、自分の時間を持てたことが継続するエネルギーになったように思えます。さらに、夫が仕事人間であったことも制作時間の捻出に事欠かないことになったようです。

粘土の多様性

「フレーム 招かれた猫たち」YOUKO HYUUGAJI

「フレーム
招かれた猫たち」
(C)YOUKO HYUUGAJI




 粘土を目の前において、「さー、作りましょう」と言われても、思い描いていることを形にすることは難しいですよね。そんなときは、粘土用の本を参考にしたり、身近にある飾り物や野菜、お菓子など簡単な形のものを真似て作ることをお勧めします。特に、キャラクターものはシンプルなデザインが多いので、真似しやすいと思います。私の場合は、子どもが持っていた絵本が参考になりました。壁掛けのような平面的な作品を作るうち、背景も入れたくなり、試行錯誤している中で厚みをつけた箱型を利用し、半立体的に仕上がりました。よく「なぜ、表現の手段として粘土を選んだのですか?」と聞かれます。素材としては存在感もあまりなく、安っぽいイメージはぬぐえませんが、温もり感は布や木材などと同様に思えますし、先に述べたように『誰でも扱える』ことです。昨年1年間ほど某医療法人医院にて、高齢者の皆さんと粘土制作を楽しみました。最初、遠くから眺めていたおじいさんも回を重ねるうち、ユニークな動物を作ったり、お菓子の家を共同で作ったときも、皆さんの目が生き生きし、日ごろおやつにいただいてるものがたくさん仕上がりました。丸めるのが手軽なせいか、特に串団子の数が多くて、貼り付けるのに苦心しましたが…。このように『思いをストレートに表現できる』ことからも最適と思っています。

私のクレイワ-クス(文化出版局)

私のクレイワ-クス
(文化出版局)

制作方法

 粘土で形作る際、例えば猫を作る場合はじーっと眺めていると、さまざまなポーズをしてくれます。無用心にも仰向けになったり、タンスの上から見下ろしたり、ダンボールの中に入り込んだり…。それらを頭の中にストックしたり、書きとめておくと、インテリアや住まいの雑誌、写真集などを見たとき、直感的にそれらが結びついたりします。

 旅をしているときも同様にカメラに収めた画像を、何種類か合体させてみたり、イメージが先行することが多いようです。

 私の場合は、粘土の付け足し、削りが自由にできる利点を活用し、思いのまま進んでしまいますがきちんと青写真を作って取りかかると無駄が生じないかもしれません。こうでなければいけないことは、何もありません。道具も使いやすいものは何でも利用できますが、参考までにご紹介しましょう。


材料は(株)パジコ
〒153-0043
東京都目黒区東山3-2-4
TEL 03-3710-3011
FAX 03-3710-3060
(HP)http://www.padico.co.jp/
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