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振付家・演出家・珍しいキノコ舞踏団主宰/伊藤 千秋さん

振付家・演出家・珍しいキノコ舞踏団主宰/伊藤 千秋
「固まってしまった頭を少しだけ柔らかくして」
Profile

伊藤 千秋/振付家・演出家・珍しいキノコ舞踏団主宰
1990年「珍しいキノコ舞踊団」を結成。以降全作品の演出・振付・構成を担当。本公演のほか、映画、ミュージックビデオ、演劇への振付、出演、他のアーティストとのコラボレーションなど、その活動は多岐にわたる。2003年10月、フィリップ・ドゥクフレ新作「IRIS」にアシスタントとして参加。代表作に「フリル(ミニ)」(東京、パリ、バンコック、ニューヨークなどで上演)など。2003年4月よりNHK 教育番組「ドレミノテレビ」にて振付を担当。2000年、横浜ダンスコレクション・ソロ×デュオCompetitionにて財団法人横浜市文化振興財団賞を受賞。



	2002年『フリル(ミニ)』公園写真(Deluxeにて)YOUTA KATAOKA

2002年『フリル(ミニ)』公園写真
(Deluxeにて)
(C)YOUTA KATAOKA

今時代を創る「私ダンス」大切なのは体感、体験すること

 私の仕事はダンスです。ダンスの振付けや演出、そしてダンサーでもあります。私が創るダンスは「コンテンポラリー・ダンス」というジャンルに区分されます。直訳すると「現代ダンス」。今の時代に起こっている、その時代を反映しているダンス、という意味です。「コンテンポラリー・ダンスってなんですか?」という質問をよく受けます。その都度、私は「ものすごく大雑把に言いますと、今起きているダンスのことです。バレエでも日本舞踊でもないし、ジャズでも舞踏でもモダンダンスでもなさそう、これは何だろう?と思ったら、それは大抵コンテンポラリー・ダンスです。振付家の数だけコンテンポラリー・ダンスのジャンルを分けなければいけないくらい、色々なことが起きています。」と答えています。もちろんきちんとした様々な見解はありますが、現在進行中のものでもあり、その答えは後生の方にお任せしたいと思います。

 私自身はコンテンポラリー・ダンスを創っている、という自覚はあまりありません。今の時代に創っているから、という程度の認識です。私のジャンルはいつでも「私ダンス」です。自分の身体や他のダンサーの身体を使って、あらゆる意味での「私ダンス」を発明し、公演し、日夜研究を重ねています。

 みなさんもお持ちのはずです。それぞれの人が持つ「私ダンス」。好きな音楽を聞いて思わず身体が揺れていることありませんか?小さいころ、近所のお祭りで盆踊りを踊って楽しかった思い出ありませんか?おもしろい牛乳の飲み方を発明して友だちに自慢したことありませんか?

 いつの時代でもダンスは生活の近くにあるものです。今は少し離れてしまっているかもしれませんが、日常生活の中にもたくさんのダンス場面があります。私はその場面に、特にそのときの気持ちに大変興味があります。

 まずは、固まってしまった頭を少しだけやわらかくして、解放し、体感してみてください。すてきな音楽をかけて、いつも使っている鉛筆とワルツを踊ってみてください。大切なのは、体感、体験することです。頭で考えるのはその後で十分、間に合います。気分のいいときに少し跳ねたり、クルッとひと回りしてみるのも気持ちいいかもしれません。

 鉛筆とダンスなんて少しおかしな感じがしますが、ぜひ試してみてください。私は短かい鉛筆の方が踊りやすかったのですが、みなさんはいかがですか?

2002年『フリル(ミニ)』公園写真(Deluxeにて)

2002年『フリル(ミニ)』公園写真
(Deluxeにて)
(C)ARNOLD GROSCHEL

2003年『New albums』公演写真(世田谷パブリックシアターにて)

2003年『New albums』公演写真
(世田谷パブリックシアターにて)
(C)YOUTA KATAOKA

2003年『New albums』公演写真(世田谷パブリックシアターにて)

2003年『New albums』公演写真
(世田谷パブリックシアターにて)
(C)YOUTA KATAOKA




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