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シンガーソングライター/普天間 かおりさん

シンガーソングライター/普天間 かおり
「彼女の歌を聞いた人は『なぜか沖縄を感じる』と口々に語る…。」
Profile

普天間 かおり/シンガーソングライター
1991年、本間かおりとして歌手デビュー。アニメ主題歌を中心に活躍。1997年、シンガーソングライターに転向。インディーズデビューアルバム「真夏風(マフェー)」は沖縄県内でトップの売上を記録する。2002年10月に「髪なんか切ったりしない」で待望のメジャーデビュー。ちなみに「普天間」とは琉球王朝に伝わる苗字であり、彼女は正真正銘、琉球王朝の末裔でもある。



沖縄を感じる歌


 「沖縄」と聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべるだろう。暖かな気候、美しい海、独特の文化…。同じ日本の1部とは思えない、異国の地のような印象を持っている人も多いことだろう。そんな、どこか特殊な雰囲気を持つ場所だからなのか、ここから生まれた音楽は、音も、それを奏でる人も何かちょっとちがうものを発している気がする。彼女、普天間かおりもそんな1人だ。彼女が歌うのは、とある日常の風景や1人の女性の心の揺れ動きなど、決して沖縄をテーマにしたものでもなく、メロディも琉球音階を使っているわけでもない。だが、彼女の歌を聞いた人は「なぜか沖縄を感じる」と口々に語る。

 「私はやっぱりウチナンチューなんだなって。」そうきっぱりと答えた彼女。『ウチナンチュー』とは沖縄の言葉で『沖縄人』という意味である。ウチナンチューとしての心が彼女の歌声を通して人々の心に染み渡っているのだ。そんな彼女だが、デビュー当時はアニメの主題歌でヒットを飛ばす、いわゆるアイドル的な存在だった。「何よりも歌うことが好きだったので、このころはこのころでとても充実していました。だけど、たくさんの歌を歌っていくうちに本当に自分が歌で伝えたいことってなんだろうって考えるようになったんです。」そんな疑問を抱えたまま、デビューから4年が経ったある日、仕事で沖縄に帰郷したとき、ウチナンチューとしての彼女が目覚めた。「生まれてからずっと沖縄で当たり前のように感じていたものを久しぶりに目の当たりにして、初めてその大切さや凄さに気付くことができました。沖縄は1年中暖かくて、自然も豊かで海も本当にキレイ。そんな環境が人の心も大らかにするのかもしれませんね。1年を通してずっと暖かいのでいわゆる日本の四季みたいなものもなくて。だから時間の流れがゆったりしているように感じます。そんな沖縄独特のものが私の中に根付いているんだなと感じました。」

メジャーデビューシングル「髪なんて切ったりしない」

「髪なんか切ったりしない」  C/W「あくび」TECNー11840 1,100円(税込)

「髪なんか切ったりしない」
  C/W「あくび」
TECNー11840 1,100円(税込)

 ウチナンチューとしての彼女の目覚め、それはシンガーソングライターとしての彼女の目覚めでもあった。その後、次々と曲を書きあげ、1997年7月ミニアルバム「真夏風(マフェー)」でインディーズデビュー。地元沖縄で熱狂的支持を受けた。そんな彼女の、メジャーデビューシングルがとうとう発売になった。『髪なんか切ったりしない』、聞いた瞬間、ドキッとさせられるこのタイトル。女性が髪を切るとき、それはなぜか昔から失恋したときと決まっている。実際、この曲ができたきっかけも彼女が髪を切ったことからだった。「この曲は2年前に作った曲なんですけど、ちょうどそのころ、髪を切ったんです。すると周りが“失恋したの?”と聞いてくるんですね。そう言えば、髪を切ると誰もが“失恋したの?”って聞くけど、本当に失恋して髪を切る人っているのかな?私だったら絶対切らない!いや、切ってたまるか!って思って(笑)」そんな小さな疑問から生まれたこの曲。愛する人との突然の別れの悲しさを精一杯我慢して、乗り越えようとする1人の女性。『髪なんか切ったりしない』、大好きだった人へのささやかな抵抗。だけど、私の中からはあなたが消えない。そんな揺れ動く感情を彼女ののびやかで優しい歌声が見事に表現している。「失恋した人だけじゃなく、いろんな壁にぶつかっている人に聞いて欲しいですね。この曲がそんな人たちの背中を押す役目になれれば本当にうれしいです。」今後も様々な感情、風景を歌っていきたいと語る彼女。そんな彼女が常に抱いているテーマは「愛」だ。「恋人同士はもちろん、兄弟だったり、家族だったり、友だちだったり…。愛にもいろいろあるんですね。そんな大きな愛をテーマにこれからも歌っていきたいですね。」

「人とのふれあい」をこれからも大事にしていきたい

ある1日のスケジュール
12:30 麹町スタジオ入り

番組収録
全国FM15局ネット好評放送中!
「普天間かおりと恋のKEY-TALK」
15:00 収録終了
15:30 昼食(&打合せ)
16:30 移動
17:00 神谷町放送局・ラジオ日本入り

ゲスト番組収録
ラジオ日本「ミュージックスクランブル」10/22 O.A分
18:00 移動
18:30 虎の門スタジオ入り

ゲスト番組収録
JFN-FM(12局ネット)
「アーバンソウルクラブ」10/260.A分
20:00 終了

 別に沖縄で生まれ育ったわけではない私たちでも「沖縄の人」というと、おおらか、心が広い、朗らか、あったかいというイメージが思い浮かぶ。彼女の話を聞いているとそれは間ちがいでもなんでもないことがわかる。

 「人に対しての心のありかたみたいなものが、こっちとはちょっとちがう気がしますね。沖縄の人は人の心を受け入れる!みたいな気持ちが強いと思います。」彼女もそんな沖縄の血が流れている1人だ。

 「曲を書き始めたころ、CDを出さなくても人前で歌うということだけは続けていました。歌うことで人とふれあっていられますから。」ライブに来るお客さんみんなの心を受けとめ、沖縄人としての自分の気持ちを歌に乗せて届ける。そんな、目には見えないコミュニケーションが毎回交わされているライブ。リピーターが多いというのは、なるほど納得である。この秋からはコミュニケートの新しい場として初の全国ネットラジオのパーソナリティーも務める。「私を知ってる人、知らない人関係なく、みなさんのハガキを読むことが1番の楽しみ!」彼女はニッコリとそう語った。沖縄の太陽よりも眩しい笑顔がそこにあった。



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