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本音のエッセイ

319号 気象予報士・防災士 正木 明さん

「夢みる気象予報士」

気象予報士・防災士 正木 明さん

気象予報士・防災士 正木 明

正木 明/気象予報士・防災士

1961年生まれ。20歳で『波乗り』に出合い、波がいつ、どこに立つのかを知るため『気象』の勉強を始めた。お天気キャスター歴は25年を超え、「関西の朝の顔」としてお茶の間に定着している。『おはようコールABC』『おはよう朝日です』(朝日放送)などに出演中。

 最近、よく見る夢があります。その時に出てくるのが、中学時代に住んでいた神奈川県平塚市の分譲マンションです。11階建てで、わが家は確か9階だったと思います。

 夢の内容は今までに何パターンかありまして、ある夜は空襲の場面です。爆撃機による空爆によって、窓から見ると黒煙や炎が上がっていて、爆弾が落ちるたびに地響きが轟(とどろ)きます。家族がみんな家にいて、
「とうとう始まったな。とりあえず避難しよう」
「水や食べ物のストックがあってよかった〜」

 こんな会話が夢の中でなされます。

 また、ある夜はUFOの来襲です。編隊を組んで、音を立てずに空遠くからわがマンションに向かってきます。UFOからは光線のようなものが発せられて、ビルや公園の木々を焼き尽くします。

 別の日の夜。これも舞台は中学時代の平塚のマンション。今度は地震と津波です。大きな地震が起こった後、大津波警報が発表されたことを伝えるテレビ画面を見ながら、家族でどうすべきか相談するシーンです。

 これらの最近よく見る夢ですが、その時の雰囲気としては決まって「来るべきものがとうとうやって来た!」といった感じなのです。

 私の仕事は、今の科学技術を駆使した天気予報。気温や、風向、風速など実際に観測されたデータをもとに、客観的、論理的に将来の空気の状態を予測する仕事です。そんな理科系ど真ん中であり、どちらかというと冷静さを失わない性分の人間が、最近こんな夢ばかり見てしまうのには、ちゃんと理由がある気がするのです。キーワードは以下のようなものでしょうか?
「IS(いわゆるイスラム国)」
「NASAが火星に水が存在すると発表」
「南海トラフを震源とする巨大地震」

 さらに次の事柄も関連しているかも。
「安倍政権が進める改正安保法案や憲法改正の議論」
「北朝鮮」
「中国の台頭」

 テレビの仕事をしていると、世の中のいろんな情報(裏情報も含めて)に接する機会が多く、それらの影響が夢に現れているのかもしれません。なぜ平塚のマンションなのかは、いくら考えても心当たりは見つかりませんが、中学時代といえばざっと40年前。1970年代は、今思えば平和な時代。これも何か偶然ではない気がするのです。いずれにしても「備えあれば、憂いなし」ですね。

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