マンション管理の基礎知識

消防用設備

マンションのように多数の人々が生活する建物では、火災によって思わぬ惨事を招くことになりかねません。
ここでは消防法に定められた消防用設備の設置基準、および法定点検について説明します。

消火設備

屋内火栓構成図
(1)消火器

粉末消火器(ABC消火器等)は、通路等に歩行距離20m以内毎に設置されます。
設置後、通常半年毎に点検をしますが、3年を過ぎたら一定の比率で放出点検を行うことになります。さらに古くなると交換が必要です。
また、高温多湿のところに置くと、中の薬剤が早く劣化します。

(2) 屋内消火栓設備

消防車が到着するまでの初期消火に使用する施設です。
一般的に赤い大きな箱の中に、放水用ホースと筒先が入っていて、消火専用ポンプを作動させて放水します。




警報設備

(1)自動火災報知設備

火災を自動的に感知して、管理員や居住者に知らせる装置です。
受信器は火災の発生場所を表示するために、管理員室に設置されます。
また、人が手動で受信器に信号を送る送信器もあり、ボタンを押すとベルが鳴ります。

避難設備

(1)誘導灯・誘導標識

「非常口」「非常階段」などと書かれた標識のことで、暗がりの中でも避難方向へ安全に誘導するためにあります。停電中にも点灯するように非常電源が内蔵されています。

(2) 避難器具

すべり具、避難はしご、救助袋などがあります。防火訓練を行って、使用法を確認しておくことが必要です。

消火活動上必要な設備

(1)連結送水管

消防隊が、廊下やエレベーターの脇にある連結送水管の放水口を使います。
消防車のポンプ車と送水口を接続して圧送し、廊下などの放水口から放水します。

(2)非常用コンセント設備

11階以上、延べ床面積が1000平方メートル以上のものに設備する電源設備です。消防隊の移動用照明器具をつなぐ時などに使用します。停電時にも利用でき、単相交流100V(ボルト)・15A(アンペア)以上の容量を持つ必要があります。

いずれの設備も故障してから修理していてはいざという時に間に合いません。日常のこまめな点検が大切です。


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