マンション管理の基礎知識

管理規約について

管理規約とは

 マンションの管理・共同生活を円滑に行うためには、管理組合の運営に関するルールや、区分所有者間の利害調整に関するルールが必要となります。区分所有法のみでは、実情に応じた管理運営ができないため、より具体的にルールなどを定めたものが「マンション管理規約」です。

管理規約の設定、変更、廃止

 管理規約の設定、変更、廃止は、組合員および議決権の各4分の3以上の総会決議で決することができます。ただし、管理規約の設定、変更、廃止の内容が一部の区分所有者の権利に特別の影響(不利益)を及ぼすときは、その影響を受ける組合員の承諾を得ることが必要です(区分所有法第31条1項)。 この場合の影響(不利益)とは、管理規約の設定、変更、廃止の必要性とそれによって組合員全員が受ける利益とを対比して、一部の組合員の不利益が我慢すべき限度を超えているかという観点から判断されます。
 管理規約の設定、変更、廃止を総会で決議するときは、総会招集通知と併せて、その議案の要領(設定、変更、廃止の理由、設定案・変更案など)も通知しなければなりません(区分所有法第35条5項)。

管理規約の効力

 管理規約の効力は組合員全員に及ぶほか、組合員の一般承継人(相続人など)、組合員の特定承継人(中古マンション購入者、競落人など)に対しても効力を有します(区分所有法第46条1項)。
 また、賃借人などの占有者は、建物またはその敷地もしくは附属施設の使用方法について、組合員が管理規約または総会決議に基づいて負う義務と同一の義務を負うとしています(同条2項)。

管理規約の保管、閲覧

 管理者である管理組合理事長は、管理規約や総会議事録を保管し、利害関係人から請求があった場合は、それを拒否する正当な理由がある場合を除いて、これらを閲覧させなければなりません(区分所有法第33条2項)。 不当にこれらの閲覧を拒否した場合は、20万円以下の過料に処せられます(区分所有法第71条2項)。


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